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ユリシーズ (''Ulysses'') とは太陽の全緯度領域を調査する為に設計された無人探査機である。オデュッセウスのラテン語訳から名付けられたこの探査機は、1990年10月6日にスペースシャトル・ディスカバリーのSTS-41ミッションでNASAとESAの共同事業として打ち上げられた。当初の予定では1986年にチャレンジャーで打ち上げられる予定だった。探査機の搭載機器は粒子や塵を計測する装置で、電力はプルトニウム238の放射壊変による熱で発電する原子力電池 (RTG) から供給される。 2008年2月以降はRTGの出力低下によって姿勢制御用燃料の凍結を防ぐためのヒーターを作動させることが難しくなり、2009年6月30日をもって運用を終了した(延長ミッション、そして運用終了を参照)。 == 任務 == === 計画 === ユリシーズ以前には、太陽は低緯度からしか観測されていなかった。太陽の赤道に対する地球の軌道平面(黄道面)の傾斜角は7.25度なので、探査機を軌道傾斜角の大きな太陽周回軌道に直接投入するためには大型の打上げ機が必要であった。 マリナー10号、パイオニア11号、ボイジャー1号・2号などは1970年代に重力アシスト(スイングバイ)を行った。これらは黄道面に近い軌道を回っている惑星から別の惑星に到達するための、同一平面内での軌道変更だった。しかし木星を利用して適切なスイングバイを行えば、軌道平面を大きく変えることも可能である。かくして黄道面離脱ミッション (COE) が提案された〔詳しくは:en:Pioneer Hを参照のこと。〕。 もともとは、NASAとESAは国際太陽極ミッションとして2機の探査機を計画していた。一方は木星の北極側を経て太陽の南極側に向かうもので、もう一方は木星の南極側を経て太陽の北極側に向かうものだった。これらは二重投資となるため、1981年にアメリカ側の1機がキャンセルされてユリシーズ計画として修正された。NASAはRTGと打ち上げ手段を提供し、ESAは探査機を製造した。観測装置は各国の大学と研究機関によって10基搭載された。 打上げは1983年2月から1986年5月へ遅延した。チャレンジャー号爆発事故 (STS-51-L) の影響で更に1990年10月まで遅れた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ユリシーズ (探査機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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